繋ぐ想いGACKTとONE WORLD
震災の春、彼は傍観者でいることを選ばなかった。
2011年、東日本大震災の直後に立ち上げた一般社団法人 SHOW YOUR HEART基金は、街頭に自ら立ち世界のファンを巻き込み忘れられない想いを形にした。
国内130カ所同時の募金や、世界中のファンが「SHOW YOUR HEART」のメッセージを掲げて連帯するフォトキャンペーンは、寄付をこえて「想いを繋ぐ支援」に変えた。
ここでGACKTが示したのは、声高な善ではなく、現場に足を運ぶ、筋の通った善意だった。
この姿勢はONE WORLDが重んじる"文化を後世へ繋ぐ"思想と同じ、人と人の心を繋ぎ支援を届ける理念と一致した。
GACKTは最初に手を挙げた人。
2011年の震災後も、支援を繋ぐ想いは揺るがない。
熊本地震のとき、彼は新宿駅前のゲリラ・ライブで、「ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタ GACKTモデル」の売上全額を被災地に寄付すると宣言した。
限定販売という設定で、寄付は日本赤十字社を通じて届けられる形が示され、寄付の「経路」まで含めた透明性が担保した。
ここには「派手な奇跡ではなく、続ける力」を重んじるGACKTの意思が通っている。
Wrapping The Earthが求める"持続する支援"の規範そのものだ。
文化財への眼差しもまた真っ直ぐだ。
故郷・沖縄で首里城が焼失したとき、GACKTは再建支援のために寄付し、さらに再建グッズの販売を通じた。支援の仕組みも走らせた。
文化の火は、一度消えれば簡単には灯らない。
短距離走ではなく長距離形式で関わる事の大切さを届けたいGACKTは、ONE WORLDが扱う歴史と文化の保全は、まさに長距離走になると、実感している。
GACKTの支援とゆう想いの背後にあるのは、故郷という最小の共同体から世界という最大の共同体まで一貫する繋ぐ想いで溢れている。
そして、彼の表現は国境を越える前提に立っている。
長年のマレーシア在住という生活の基盤で、日本の歴史、文化継承、教育の必要性を肌で感じている。
異なる季節、異なる価値観の中で培われた視野は、文化を自国のものに収めては行けない。
さらに、近年はオーケストラとの協働といった古典とモダンを橋渡しする場にも軸足を置き、形式の垣根を超える取り組みを行っている。
ONE WORLDが掲げるひとつの世界は、GACKTの生活・制作の実態と響き合う言葉だ。
この十数年、彼はチャリティ番組やアジア発の支援プロジェクトにも登壇してきた。
そこでは有名人の顔ではなく、後世へと繋ぐ想いを体現している。
寄付は余剰の切り分けではなく、関係を結び直す儀式であるというONE WORLDの信念は、こうしたGACKTの立ち方にすでに体現されている。
ONE WORLDの開幕で、GACKTが担う役目は明確だ。
文化を繋ぎ想いを届け、道を切り開く文化人として、記録に残る文化を創りあげる。
●イベント概要
名称:One World ― 空海の教えと宮本武蔵
会場:天台寺門宗総本山 三井寺(金堂)
所在地:〒520-0036 滋賀県大津市園城寺町246
開幕式:2025年10月17日(金)
※「能登から世界へ」文化貢献の輪を広げる特別セレモニー
出演:吉川壽一(書家)/GACKT(アーティスト)
開催日程:
2025年10月18日(土)・19日(日)・25日(土)・26日(日)
2025年11月1日(土)・2日(日)・3日(月・祝)
開催時間:18:00~21:00(最終入場 20:30)
主催:一般財団法人クロノス保全財団
共催:天台寺門宗総本山 三井寺
入場料:大人1,000円(税込)/小中高生500円(税込)
指定ハッシュタグ:
#GACKT
#GACKT支援
#ONE WORLD