2010/07/23 23:05
GACKTの車窓から・・・July 23rd Part 2
FORDEAR
昨日のミュンヘンのライブはヨーロッパでの
一番の盛り上がりを見せた。
撮影班が入っていたのだが
会場の揺れがあまりにも凄すぎて
映像が撮れないほどだったらしい。
ドイツの女の子と男の子は特徴がわかりやすい。
女の子は他の土地よりもある意味クール。
ただし、一度火が付くと止められない。
男の子達はシャイな子が多い。
まあ、相手がどういうタイプであれ
最後はみんな一つになるのだから関係ない。
このライブはとにかく人も温度もハートも何もかもが熱かった。
ライブ中に気を5.6回失い、
その度に自分が今どこにいるかを確認する。
ボーカル台の足下が汗でツルツルになる。
こんなに汗をかいたことがない。
体から水分が無くなるんじゃないかというくらい、
汗がしたたり落ちる。
パンツと靴が重りのようだ。
意識を失わないように
気を取り戻すために
自分に向かって叫ぶ。
いつもと違う体調に
心がどこかに行きそうになる。
目の前には吠えるオトコの顔が見える。
さっきまでクールを装ってた男の子たちが
必死に叫んでいる。
倒れるわけにはいかない・・・
体から声がどんどん、無くなってくる。
“もっと、イケるだろう!!!”
自分を煽りながら、足に力を入れるが膝から下の感覚がない。
バランスを崩すと倒れてしまう。
まるで人の足だ。
最後の曲のアウトロを迎えたあたりで
スイッチが切れた。
目の前が暗くなる。
気づくとYOUと茶々が腕を持っていた。
終わったんだ・・・
なんとか、終わったんだ。
目の前で叫んで子たちの声が聞こえない。
耳がおかしくなっている。
感覚が戻ってこない。
ゆっくり立って
客席を見わたす。
みんな両手を高く上げ、
拍手をしていた。
音が少しずつ戻ってくる。
遠くから、音がやってくる感覚。
どれくらいの時間がたったのだろう。
音がはっきり聞こえる。
みんな、名前を叫んでいる。
涙が出そうだった。
初めての場所でこんなに心が熱くなってる。
凄く胸が熱い・・・
そこからの記憶はあまりない。
気がついたら楽屋にいた。
スタッフが心配そうに覗いていた。
声が出ない・・・
全部使い果たしてしまった。
本当に疲れた。
体を動かすエネルギーがまったくない。
服を何とか着替えたが
立つことが出来ない。
足が地に着いていない。
外は信じられないぐらい雨が降ってるらしい。
外には土砂降りの雨の中を多くの子たちが待っていた。
叫んでいる。
雨の中を必死に叫んでいる。
みんなびしょびしょだ。
バスに乗るとメンバーがぐったりした顔をしている。
なんだか、ホッとした。
僕だけじゃないんだ。
みんな、エネルギーを使い果たした顔だ。
部屋に帰ってシャワーを浴びると
水分が体に入っていく感じがする。
少しずつ動けるようになってきた。
ドイツの熱い夜の初日が終わった。
そして10時間の移動になる。
こんなに寝たのは久しぶりだ。
気がついたら6時間ほど寝ていた。
体中が痛い。
体を動かせない。
いや、動かない。
あははは。
こんなになるまで何やってんだ・・・と笑いが出る。
オモシロい人生だな、まったく。
血の味がする。
口の中に広がっている。
喉からの出血が止まらないんだろう。
まあ、この感覚も随分慣れた。
15年、ずっとこの感覚がライブ後にやってくる。
朝の光がまぶしい。
生きてるな。
まだ、生きてる。
なんだか、嬉しい。
もうすぐ、ヨーロッパも終わりを迎える。
振り返ればあっという間だった。
明日はニコ動で生中継することになる。
どれだけ熱いか、どれだけボロボロか見ればわかるだろう。
人間ってここまでやれるんだって。
言葉が通じなくても
心は通じあえる。
それを感じてもらえるだろう。
明日の夜はきっと大変なことになる。
ドキドキする。
ちょっと、街の中を歩いてこよう。
きっと、気持ちが少し落ち着くだろう。
GACKT

































誰もいない。


